「カタログ&マガジン〔ニッサン 300ZX〕」

「カタログ&マガジン〔ニッサン 300ZX〕」

①1994 ニッサン300ZX(ベース車/日本名フェアレディZ)“デイトナ24時間レース総合優勝”2折・カタ
<¥1250>

②1994-4.1 オートスポーツ 163ページ(カラー14ページにわたり、“
300ZXのパーフェクトゲーム“と題して、デイトナ24時間レース特集)、等。
<¥750>  

*上記の品は、店頭のみの販売です。ご来店をお待ちしています。

★10月のフェア
<「出版物で見る1960&70年代のF1グランプリ&インディ500」マガジン&ブック フェア。オートスポーツ誌ネカーマガジン誌、(ノーベル書房)栄光への爆走、等。9/28(土)~10/6(日)>

◆当店主が執筆した《クルマが懐かしい店「店主のひとり言」》を、当店頭で販売中!! 
くすっと笑えるエピソード集です。価格:1000円、A6判(文庫サイズ)、並装 187ページ。

*つくば市吾妻3-8 友朋堂書店(029-852-3665)でも、販売しています。

店主は妄想族(私小説) その十七「小動物」

五月の風が吹く日曜日の午後、柔和な表情がされた青年が来店された。レーシング・グラブ名入りのTシャツを着た背丈がある二十代後半と思われる男性は、奥の三つある本棚のレジの机に一番近い左の棚の下段に揃えているレース・プログラムを、体を屈めるようにして、取り出してはパラパラとめくり戻していた。
この男性は三十分ほど前にお見えになった際に、「東京から筑波サーキットで催されたレースを観戦に来たのですが、この店が車で二十分ほどの所に在るのが分かって、帰る前に寄ってみました」と話された。
「東京から逆の方向にある当店に、わざわざいらしていただき、ありがとうございます」と、私は来店されたことに礼をのべた。
表裏のカバーにダメージがないかのチェックを終えた七十部程の自動車カタログを、机の脇に置いて、いままで脇に置いていた十五冊ほどの自動車ガイドブックを交換するように目の前に置いて、同じように傷みや折れなどが無いかを調べようと机に向かった私に、「サーキットからつくば市に向かってくる途中の道路で、五十メートルほど先でしたが、猫が横切るのを見ました」と少し興奮気味に棚の傍らから話し掛けてきた。
「私も猫が道路を横切るのを見ました。犬も横切るのを見ましたね」と顔を上げて応えると、「こちらでは、猫や犬が道路を横切るのは、珍しくはないのですね」と言われた。
「私は日常の足にスーパーカブを使っているのですが、少し前に研究学園駅の方に用があり、近道をしようと県道から横道に入りしばらく走ると、イタチかモグラのどちらかでしたが、横切るのを目にしました」と話すと、「のどかな光景ですね」と、笑みしながら言われた。「多分イタチであったと思いますが、急にバイクの前を横切ったので、危うく転倒しそうになりました」と硬い表情をして話した。
すると、青年の顔から笑みが消えて、「いくら小さな小動物とはいえ、目の前を急に横切ったら、慌ててハンドル操作を誤ってしまいますね」と、引きった面持ちで言われた。
私は男性の表情を見て、せっかく楽しみに探し物をしている男性を緊張させてしまったなと思い、気持ちを和らげようと、“横切る話”つながりで、「先日のことですが、南から北に向かうために交差点で信号待ちをしていると、東から西の方へ四輪駆動の乗用車がゆっくりと横切るのを見ました。何気にその四駆の乗用車を見ていたら、ボディに貼られたステッカーが、茨城では不適合な文句だと思ったのです」と話して、貼られたステッカーの文句を伝えようとしたら、入口のドアがキューと開いて、大柄な男性が店に入って来た。その男性は店内を見回してから、キャンプ仕様の車を特集した本がないかと訊ねてきた。
私は脳内にその仕様の車を集めた本が頭に浮かんでこなかったが、椅子から立ちあり、店の中ほどに備えた棚の方に向かって関連した雑誌類がないかと見てから、ワゴン車のカタログが積み重ねてある場所からキャンピング仕様のカタログを出して、大柄な男性に見せてみた。
先ほどの話しの途中であった二十代後半の男性は、棚からレース・プログラムを取り出しては出しては見ては戻していた。ワゴン車のキャンピン仕様のカタログをじっくり見ていた男性は、参考になると言われて、そのカタログをお買い求めになると、パタンと閉まるドアの音と共に外に出て行かれた。
キャンピング仕様のカタログをお買い求めになった男性が帰られると、二十代後半の男性はレース・プログラムに伸ばす手を止めると、レジのある机の方に向かれて、「キャンピングカーの興味のある方いらっしゃるのですね」と言ってから、交差点を横切った四駆車のボディに貼られていたステッカーのも文句について、興味あり気に訊いてきた。
「ステッカーの文句は、“熊の出没に、注意!!”、でした」と私がおもむろに話すと、「茨城では、熊が出たのは、聞いたことはありませんね」と言って、男性はくすっと笑った。

★10月のフェア
<「出版物で見る1960&70年代のF1グランプリ&インディ500」マガジン&ブック フェア。オートスポーツ誌、カーマガジン誌、(ノーベル書房)栄光への爆走、等。
9/28(土)~10/6(日)>

◆当店主が執筆した《クルマが懐かしい店「店主のひとり言」》を、当店頭で販売中!! くすっと笑えるエピソード集です。 価格:1000円 A6判(文庫サイズ) 並装 187ページ

*つくば市吾妻3-8 友朋堂書店(029-852-3665)でも、販売しています。

「只今、(ぽると出版)ワーキングビークルス誌・バックナンバーを、販売中!!」

「只今、(ぽると出版)ワーキングビークルス誌・バックナンバーを、販売中!!」

① 1996-8 WV NO.1(創刊号)“特集:三菱ふそうスーパーグレート”、等。
104ページ<¥1000>
② 1997-7 WV NO.4“特集:日産ディーゼル コンドルZ”、等。 
104ページ<¥750>
③ 1999-2 WV NO.10“特集Ⅱ:THE TAXI”日産ディーゼルビックサムトラクター“等。
104ページ<¥1000>
④ 2002-11 WV No.21“特集:東京モーターショ-2002《商用車》に見る新技術”、等。
64ページ<¥1000>、等。

上記の品は、店頭にて即時に販売です。ご来店を、お待ちしています。(通販も・・・)  

★10月のフェア
<「出版物で見る1960&70年代のF1グランプリ&インディ500」
マガジン&ブック フェア。オートスポーツ誌、カーマガジン誌、(ノーベル書房)栄光への爆走、等。9/28(土)~10/6(日)>

◆当店主が執筆した《クルマが懐かしい店「店主のひとり言」》を、当店頭で販売中!!くすっと笑えるエピソード集です。  
価格:1000円、A6判(文庫サイズ)、並装187ページ

*つくば市吾妻3-8 友朋堂書店(029-852-3665)でも、販売しています。

「カタログ&カタログ〔トヨタ コロナ〕」

「カタログ&カタログ〔トヨタ コロナ〕」

① S54.10 コロナ1600GL、1800GL(TT130系)リフトバック、セダン、ハードトップ・コンフォート・エクストラ仕様“気品の1600、格調のパワーステアリング付き1800新登場。”6ページ・カタログ<¥1500>

② S54.10 コロナ(TT130系)1600、1800、2000 リフトバック、セダン、ハードトップ 39ページ・カタログ<¥2000>

★10月のフェア
<「出版物で見る1960&70年代のF1グランプリ&インディ500」マガジン&ブック フェア。オートスポーツ誌、カーマガジン誌、(ノーベル書房)栄光への爆走、等。9/28(土)~10/6(日)>

◆当店主が執筆した《クルマが懐かしい店「店主のひとり言」》を、当店頭で販売中!!くすっと笑えるエピソード集です。
価格:1000円 A6判(文庫サイズ)並装187ページ

*つくば市吾妻3-8 友朋堂書店(029-852-3665)でも、販売しております。

店主は妄想族(私小説) その十六「ついで」 


 まだ外が明るい平日の夕方、入口のドアがキューと開いて、五十代半ばと思われる細身の男性が姿を現した。見覚えのあると思いながら私は、「いらっしゃいませ」と挨拶すると、「夕暮れ時なのに、暗くはありませんね」と返されて、男性は本棚の並ぶ奥の方に歩かれた。
 レジのある机に向かって細身の男性を思い出せないままに私は、二輪車カタログを手にして傷みが有るか折れが無いかなどを調べていた。百部程のカタログの三分の一ほどが終わって何気に顔を上げると、取り出した自動車誌を本棚に戻すところで、誌の表裏のカバーや背の表紙を念入りに見てからもどすのを目にして、旧店舗の時に月に一度ほど、つくば市茎崎からお見えになられた男性であるのを思い出した。
 当店は十二年ほど前に、現在の在るつくば市北部に当たる花畑地区に移転したのですが、以前はここより車で七、八分ほど近くに大学がある、同市南部に当たる天久保地区に営んでいました。旧店舗の周辺は、飲食店、喫茶店、居酒屋、ファミレス、等が多くあり、賑やかな所でした。
 五十代の男性がつくば市の南部に在ったお客さんと分かると、旧店舗の時に何度か来店時に云われたことも思い出した。
『ぼくは出不精なので目的が無いと出かけることはありませんが、この天久保にはだいぶ前から御ひいきの喫茶店があり、週に一回は来ています。ここの店は、喫茶店の帰りに寄り道した途中で見つけました』と話されたのでした。
私が二輪車カタログの三分の二ほどをダメージがないかのチェックの途中で手を休めていると、
「ご主人さん、こちらに移られて、何年になります」と棚のそばから男性が話し掛けてきた。
「以前は大学の近くの天久保で営んでいたのですが、十二年前に花畑に移ってきました」と応えると、
「もう、そんなに経ちますか。ぼくは天久保に店が在った時には、月に一度ほど行っていた。こちらに移られたことは知っていたのですが、つくば市北部には用がなくて、足が向かなかったのです」と恐縮する様に話された。
旧店舗が在った天久保地区から車で七、八分ほどの距離なのに、移転したのを御存じありながら・・・・・・、一度もお見えに・・・と思いながら、「天久保から移転して十年以上も経ちますが、その間に一度もお見えにならなかったのに、先月から今月にかけて、二週間おきにお見えになっていますが、何かありましたか?」と、私は少し意地悪く訊ねると、
「先月から歯の治療をしているのですが、その歯医者さんが、子供の頃から診てもらっている先生で、一年前に僕の家の近くから北部の大穂に移転されて・・・。それで、二週間おきに、歯の治療でつくば市の北部に来ています」と話された。
私は花畑から歩いて十分ほどの距離の大穂地区のホームセンダーの近くに一年ほど前に開業された歯科クリニックを頭に浮かべながら、「歯の治療の後に、当店に忘れずに寄っていただき、ありがとうございます」と少し皮肉を込めて礼を言い、目の前に置いた三十部ほどの二輪車カタログの一部を手にしてチェックを始めた。
 全部を調べ終えた二輪車カタログを、座ったままの姿勢で椅子の後に積んだ雑誌の上に重ねるようにおいて前を向くと、男性が数冊の自動車誌をお元になりレジ机に置かれた。
私は会計をするために立ちあがると、「読みたい記事の載っている雑誌が三冊も見つかって、よかったです」と嬉しそうに話された。私はお目当てのものが有ってよかったですと応えながら会計をした。
お買い上げの雑誌をシルバーのビニール袋に入れて手渡しする際に、
「歯の治療は、長くかかるのですか?」と訊ねると、
「虫歯が何本か見つかって、先生から『半年ほど治療に要する』と言われました」と、さほど苦にされていない口調で男性は答えた。
私は歯の治療が長くかかるのをむしろ喜ぶように話された男性に、千円以上のお買い上げの方に差し上げているポストカードが入っているケースに、
「お好きなポストカードがありましたら、一枚ですが、どうぞ」と勧めた。
細身の男性は、イラストで描かれた車のポストカードを手にしながら、
「これを、いただきます」と言い、カードをシルバーの袋の中に落とすように入れると、「ありがとうございました」と言われた。
五十代半ばの男性は、満足そうな顔をされて袋を提げて出口の方に向かわれて、ドアを半開きにしたままで、忘れ物をしたのかなと言う顔をしている私に向かって、
「つくば市の北部には歯の治療で来ていたのですが、今ではこちらのお店に寄るのが目的になりました」と笑みしながら告げると、パタンと閉まる音ともに外に出で行かれた。
                    
★10月のフェア
<「出版物で見る1960&70年代のF1グランプリ&インディ500」マガジン&ブック フェア。オートスポーツ誌、カーマガジン誌、(ノーベル書房)栄光への爆走、等。
9/28(土)~10/6(日)

◆当店主が執筆した《クルマが懐かしい店「店主のひとり言」》を、当店頭にて販売中!! くすっと笑えるエピソード集です。 価格:1000円 A6判(文庫サイズ)並製187ページ 
*つくば市吾妻3-8 友朋堂書店(029-852-3665)でも、販売しております。